黒い糸

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天使の頬杖 (26)

天使の頬杖 (26)


♥目次♥

!必読!読まれましたか?★ 

★機上恋シリーズ文庫3冊の帯企画4弾、〆キリました。ご応募ありがとうございましたm(__)m ★

 

 

「呑んでるのか」
「落ち着きたくて、勝手に頂いてます」

西野はリビングでバーボンのロックを呑んでいた。

「書斎から持ってきたのか?」

書斎というのは亮二の仕事部屋のことだ。

「ええ。あなたもどうです?」

亮二の分のグラスとアイスも用意してあった。

「昼間っから酒か…。悪くない」

亮二のロックを西野が作る。
グラスを受け取った亮二は、そのまま一気に琥珀色の液体を飲み干した。次、とアイスだけ残ったグラスを西野に突き出す。

「話の前に潰れないで下さいね」

グラスに液体を注ぎながら西野が言う。

「酒に弱い男に見えるか?」

亮二がグラスを口に付ける。
今度は一口だけ呑むと、グラスを口から離した。

「見える、見えないは関係ないと思いますが。ちなみに私の肝臓は毒に強いですから、アルコールも通常は問題ありません」
「通常ってなんだ?」
「薬剤と掛け合わせてなければ、ってことです。毒には強いですけど、さすがに私の肝臓でも猛毒までは分解できませんから」
「別にお前の肝臓はどうでもいい」
「そうですね…」

そこから数分、二人は無言だった。
グラスの中のアイスだけが、減っていく液体の中で小さな音をたてていた。

「──それで、どうなんだ」

切り出したのは亮二だった。

「何が? と聞き返したいところですが……要クンのことですよね」
「他に何がある」
「一言でいうなら、『危うい』ですね。そして、レイ、あなたも」
「どういう意味だ?」
「心理学は専門ではありません。精神分野は学問では語れない部分がある。私達のような子ども時代を経験した人間に学問は追い付かない」
「前置きが長い」
「レイは、少し短気です。あなた、自分に自殺願望があることに気付いてますか?」
「はア? 何を言ってるんだ?」

巫山戯たことを抜かすなと、と亮二が西野を睨む。

 

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