黒い糸

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天使の頬杖 (28)

天使の頬杖 (28)


♥目次♥

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「ということで、私、シャワーをお借りします」

西野が立ち上がる。

「俺も浴びる」

亮二も腰をあげた。

「え? 一緒に入るのは嫌ですよ」
「今更、だろ」
「あなたの裸を見たい気分じゃないんです。さっき、十分見ましたし。私が出るまでゆっくりしたらどうです?」
「面倒くさいヤツ」
「それを言うならレイでしょ。暇ならグラスを片付けたらいかがです?」
「ちっ、サッサといけ」

亮二は頭から冷水を浴びたい気分だった。
モヤッとした黒いモノに身体を内側から侵食されている気がする。
西野の言いたい放題に応戦する気力が沸かない。
目を背けてきた精神面の弱さを指摘した西野には、どのみち勝てやしないのだ。
一人残されたリビングで、亮二は煙草を一本だけ吸うと、要の様子を見に寝室に戻った。
西野の暗示が効いたのか、要の寝顔は決して辛そうではなかった。
笑みを浮かべているわけではないが、寝息をたて穏やかな顔だ。

「みるなら俺と楽しいことをしている夢にしとけよ」

要の前髪を掻き上げ、額を優しく撫でる。

「これからは意地悪なお仕置きはしないって誓う」
「それは程度と内容によるでしょ」

バスタオルを腰に巻いただけの西野が寝室の入口に立っていた。

「カラスの行水だな」
「汗を流しただけですから。それにあなたが待ってると思って急いだんですよ」
「そりゃ、悪かったな」
「ええ、本当に」

西野の嫌味な返しに、亮二が反応することはなかった。

「食事の用意をしますから、ゆっくり入ってきたらどうです? そのうち、要クンも目が覚めるでしょう」

亮二の手が要の額から離れる。名残惜しそ要に視線を残したまま寝室の入口まで行くと、

「食事の支度するなら服ぐらい着たらどうだ」

まだそこに立っていた西野に言い残し、亮二は浴室に向かった。

 

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黒い糸は、これが今年最初の更新ですか?…すいません、私の方の更新が先になってしまって…恐縮です(~_~;)by 時枝

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