★機上恋シリーズ文庫3冊の帯企画4弾、発送済みです。ご応募ありがとうございましたm(__)m ★
亮二が耳を澄ます。
「何も聞こえないぞ」
「起きたと思います。見て来て下さい」
「俺がか?」
「他に誰がいるんですか。あなたの可愛い要クンのところに行くのが怖いとか?」
「そう意味じゃない。お前が俺に命令することに呆れているんだ」
「命令はしていません。お願いしただけです。寝顔に話しかけるなら、起きている要クンと話をしたらいかがです?」
チッ、と返事代わりの舌打ちをした亮二がダイニングから出て行った。
「…亮二さん…?」
亮二が自分の寝室に入ると、ベッドの上に要の姿はなく、床にずり落ちた布団の間から声だけが漏れ聞こえてきた。
「
起きてるなら、食事だ。汗を流してからダイニングに来い」
「…一人で?」
世話を焼いて欲しいというのだろう。
「俺はもうシャワーを浴びた」
「…先生と一緒に?」
「は? ヤツと一緒に入る理由はない」
「…僕と一緒に入る理由もないの?」
亮二の愛情を確認したがっているように聞こえる。
「理由?」
「理由がないと駄目なの? もう浴びたから、僕とは入る理由がないの? ないと入ってくれないの? 僕が一緒に入りたいじゃ駄目なの? …僕が…怖いの…?」
目が覚めた時、忘れていて欲しかったことを、要は覚えていた。
「お前が怖い? 子ども扱いして欲しいのか? だったら、大歓迎だ。俺は子どもの要も大人の要も大好物だ。さっき俺を『亮二さん』と呼んだことのお仕置き込みで、一緒にシャワーを浴びるとするか」
床の上の布団を、亮二が荒々しく捲る。
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