黒い糸

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天使の頬杖 (31)

天使の頬杖 (31)


♥目次♥

!必読!読まれましたか?★ 

 

「自分で起きろ。自分の足で歩けるだろ」
「…子どもの僕も大歓迎って言った」

要が抱き上げてと言わんばかりに両手を伸ばす。

「ガキめ」

亮二が要の背中とベッドの隙間に手を滑らせる。亮二はそのまま要を抱き上げた。
そして、そのまま亮二は要をバスルームへ運ぶ…はずだった。

 

 ※※※

 

「一体、なんなんですか。お笑いに興味があったとは知りませんでした。なんのギャグですか。あなたに人を笑わせる才能があったとは…すみません、プッ、これでも我慢してるんですけど…込み上げてくるものを…抑えきれません」

床に不自然な姿勢で転がる亮二。
それを上から見下ろして腹を捩って笑う西野。
その間で悲痛な顔で狼狽えている要。

「先生、笑ってないで、お父さんを助けて下さい!」
「助けるも何も…ア~、こんな楽しいことってないでしょ。要クン、心配は入りません。シャワーまだなんでしょ? 汗を流して、食事をして下さい。ダイニングに用意していますから」
「こんなお父さんを置いていけない!」
「レイの言葉を代弁するなら、サッサと行け、ですよ。そうでしょ、レイ?」

眼球だけ動かしてそうだと答える亮二に、要が首を振る。

「イヤ! お父さんの側にいる!」
「武士の情けですよ。今の姿を見せたくないというレイの気持ちを察してあげて下さい…プッ」
「先生、酷いよ。お父さんを笑ったら僕が許さない!」
「でも、おかしいでしょ。レイがギックリ腰で声も出ないほど痛みに苦しむ姿って。要クンに意地悪ばかりするから、バチがあたったんですよ」

亮二はまさか要にこんな情けない姿を晒すことになるとは、ついさっきまで思いもよらなかった。
こっちに引っ越してから在宅で仕事しているため多少の運動不足は感じていた。
だからといって、今まで腰痛を感じたことなど一度もなかった。

「僕のせいだ。僕が抱っこして欲しかったから…お父さんがこんなことになったんだ」
「えーっと、要クン。レイにもプライドがあると思うので、深く原因を追及せずに一旦この場を離れて下さい。あなたが心配そうにすればするほど、情けない気持ちになっているはずですから…。そこがまた、たまらなく笑いを誘うんですけどね」
「先生、酷い…。先生、お父さんのこと笑わないで、早く治して!」

笑うよりすることあるでしょ、と要が西野をせっつく。

 

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なんなんですか、この展開は!黒い糸に笑いは必要ありません…プッ、ギックリ腰。いえいえ、笑っている場合では…腰が使えないとなると、要クンとは…できませんよ。by 時枝

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