黒い糸

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天使の頬杖 (32)

天使の頬杖 (32)


♥目次♥

!必読!読まれましたか?★ 

 

「―――い、…け、か、な…め…」

亮二がやっとの思いで声を絞り出す。

「お父さん! 僕、一人でいけない」

クッ、クッと笑いを堪えた西野が

「だったら、私がイかせてあげましょうか」

要の股間に視線を向け『いく』をわざと違う意味に変換し、それから亮二に視線を移す。

「当分、レイには無理そうですし」
「無理? 何が無理なの? お父さんは良くならないの?」

西野の変換が要には伝わっていない。
亮二にはもちろん伝わっているが、激痛により反論をする気力がない。

「優秀な医者の私がいるのですから、ご心配なく。要クン、ハッキリいって邪魔です。早く治って欲しいのでしょう? 裸で突っ立ってないで、早く行きなさい」
「…邪魔って…酷い」
「邪魔です」

西野が茶化す風でもなく、冷たく言い放つ。

「…わかりました。先生、お父さんをよろしくお願いします」

『後ろ髪をひかれる思い』という表現を国語で習ったが、今がそれだと要は実感していた。
心残りでその場を離れられない…でも今は亮二を残していかねばならない。
亮二もそれを望んでいると言われ、邪魔だとも言われた。
西野の任せおけば大丈夫だと分かっているけど、心配と共にのけ者にされたような寂しさが要に込み上げる。
肩を落として、一人で要は浴室に向かう。

「僕が悪いんだ…僕が大きくなったから…重くなったから。やっぱり大人になりたくない。これ以上大きくなりたくない。ココも…大きくなったらイヤ。毛もいらない!」

要は冷水シャワーを浴びながら、産毛と大して差のない細くて色の薄い陰毛を毟る。
亮二のギックリ腰に要は思い詰める一方で、西野はこの状況が愉快でたまらなかった。
要が寝室から出て行った途端、また笑い出す。

「治療して欲しいです? ううん、したくないな~。今のあなたなら簡単に殺せそう」

笑いながら物騒なことを西野が口走る。

「レイを犯すなら、今ですかね」

亮二が激痛を堪え、西野を睨む。

 

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ハア…待ちくたびれていました…やっと更新ですね。by 時枝

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